終わった瞬間、しばらく動けなかった。

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日本代表、ブラジルに1-2で逆転負け。決勝トーナメント1回戦、ベスト32での敗退。結果だけ見れば悔しいの一言なんだけど、見終わった今思うのは「悔しい」より「日本、本当に強くなったな」という感情の方が大きい。深夜2時、柏の自宅でテレビにかじりついて見ていた90分について、思ったことをそのまま書く。


試合の流れ

立ち上がりから日本はしっかり守備のラインを高く設定して、ボールを持たれながらも集中力を切らさない時間が続いた。

12分、佐野がビニシウスに強くチャージしてイエローカード。正直この時点で「今日の佐野は気合い入ってるな」と感じた。21分にはビニシウスが日本の右サイド奥に入り込んできたけど、ここで冨安がしっかり対応。折り返されはしたものの、なんとかクリア。この時の冨安の体の張り方、気迫がすごかった。 ボールを持たれる展開でも、一対一の局面で絶対に簡単にはやらせない、という意志がプレーから伝わってきた。

28分、上田が頭で競り勝ってヘディングシュート。これはゴールバーの上に外れたんだけど、ここまでの日本の集中力はずっと高いレベルで保たれていた。

そして29分。この瞬間、思わず叫んだ。

佐野がハーフライン付近でインターセプト。そのままドリブルで持ち上がって、右足を強振。ゴール左下に突き刺さった。中盤でボールを奪い切ってから自分でフィニッシュまで完結させる、完璧な形の先制点。佐野にとってはこのワールドカップ初ゴールで、相手は本気のブラジル。あの一連の動きには本当に興奮した。


後半、ブラジルの本気を見た

前半はしっかり耐えて、リードして折り返せた。ただ後半に入ってからのブラジルの圧は、正直これまで見てきたどの相手とも違った。

攻勢を強めるブラジルに対して、日本は守備に回る時間が長くなっていく。それでも崩れずに耐え続けて、なんとか粘っていたんだけど、後半11分に同点に追いつかれた。

ここから先、両チームとも一歩も譲らない展開が続いて、このまま延長か、PK戦かという空気になってきた。けど最後まで気は抜けなかった。アディショナルタイムの後半50分、ギリギリのところでブラジルに決勝点を許してしまった。1-2。

正直、あの時間まで互角に渡り合えていたこと自体がすごいと思う。


なぜ今回は「悔しい」だけじゃなかったのか

試合後に鎌田が「優勝を本当に狙えるような国になるには、もっともっと選手のクオリティだったり、まだまだ足りない部分がやっぱりある」と語っていたのを見て、なるほどと思った。

今回のブラジルは去年10月のキリンチャレンジカップで日本が3-2の逆転勝利を挙げた時とは別物だったらしい。アンチェロッティ監督が「決勝戦のように準備している」と語っていたくらい、本気のブラジルがぶつかってきた。その本気の相手に対して、前半は完全に主導権を握って先制点まで奪った。後半も簡単には崩れず、アディショナルタイムまで僅差で食らいついた。

しかも今大会、日本は怪我人だらけだった。三笘がW杯直前に負傷、復帰したはずの遠藤航も間に合わず途中離脱、初戦では久保建英が負傷、このブラジル戦では板倉滉まで欠場。ベストメンバーでは戦えていない。それでもこの結果を出せたという事実が、今の日本の地力を物語っている気がする。


柏で見ていた深夜2時

平日の深夜、ほぼ寝ずに見ていたんだけど、後悔は全くない。佐野のあのシュートの瞬間と、冨安がビニシウスを抑え続けた粘りの時間。あの二つだけでも、起きていた価値があったと思える試合だった。

国内のあちこちで、未明にも関わらず声援が上がっていたというニュースも見た。柏でも、自分と同じように画面の前で叫んでいた人がきっとたくさんいたはずだ。


まとめという感じでもないけど

負けたのは事実で、悔しいのも本当。でも今日の90分を見て、日本代表がどんどん強くなっていることを肌で感じた。次のW杯、その次のW杯で、この経験が必ず生きてくると思う。

佐野、冨安、そしてこのチーム全員に、お疲れ様でしたと言いたい。次は4年後、また一緒に見たい。


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